危機管理業務部 主任研究員
 及川 俊介

※「ペットの災害対策について考える(その1)」のつづき。
 「その1」は、2014年7月14日付の記事を参照ください。



 前回の投稿から現在までの間に、土石流、台風、噴火といった大きな災害が立て続けに発生しました。まさに、防災・危機管理に日々接している弊社社員の私と言えども、明日は自分が避難所の住人となっていてもおかしくないというのが昨今の災害を目にした実感です。
 そのようなわけで、住民の義務、そして災害に備えるべく、防災の日に私が居住している某市が企画した防災訓練に参加しました。今回の訓練では、避難所運営訓練が盛り込まれるなど、盛況かつ有意義な訓練でした。その際、ペット飼育者の一人として、今回の避難所におけるペット対策はどうなっているのかな?などと思っていましたが、残念ながらペットとの同行避難については、訓練企画側も参加者も念頭にないようでした。

 前回のブログで、地方自治体も災害時のペット同行避難を推奨するという国の指針を受け、地域防災計画に盛り込まれていると書きましたが、どうやら、私の住んでいる地域では、災害時にペットを連れて避難した場合、避難先で様々な問題に遭遇しそうな現状であるように感じました。
 そこで、「ペット飼育者として、避難所でペットと一緒に生活するためにはどのような留意点があるのか」などについて考えてみました。

【考えられる留意点等】
〜按鵑箸靴董▲撻奪箸犯鯑饉圓楼貊錣鉾鯑饅蠧發砲脇れないことを念頭におく
 (ペット飼育者にとってはいくら家族同然の存在でも、他人には不快な存在と考えられる)。
避難所にペットのための物資、食糧、医薬品等は用意されていないものと考える。
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 ●小動物(ウサギ、小鳥等)であればウサギ小屋や鳥小屋など、室内に入れる可能性はあるが、
  熱帯魚などは電気がない(停電等)場合には飼育は困難
 ●犬・猫は、臭い(排泄)、鳴き声などの理由から、校庭の離れた一角に繋がれる。運がよければ
  屋根付き(猫は普段繋がれていないため、かなりのストレスがかかるものと思われる)。
 ●「脱走→即避難所パニック!」となるような大型動物、蛇、大型爬虫類、猛禽類などは、
  もはや持ち込み不可と思われる。
と鯑饅蟇娠聴儖にペット担当者はいないものと考えられる。丸裸のペットを連れてくると
 冷たい目で見られることを覚悟する。

 このような留意点を踏まえ、どうすれば良いか、考えられる対応策を思案してみました。

【考えられる対応策】
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 ペットの衣(保温)、食(いつものエサや療養食を持参)、住(ケージ※、キャリングバック持参)、
 医(薬、処方箋、予防接種歴)、は飼い主が確保する(自助)。
 (※短期間の飼育やケージの保温には、段ボール箱などが有効。ダンボール製の犬小屋などは市販
 されています。)
▲撻奪箸犯鯑颪靴討た人達は、自ら避難所運営委員と協力して、避難所での飼育のための組織
 (自分達で協力して面倒を見る)とルール作りに参画する(共助)。
災害時のペット対策を専門とするNPOなどと連携をとり、支援を仰ぐ(共助)。
と鯑饅蠅濃育できない動物は、飼い主が避難先を探しておく。
 飼育継続が困難であっても、決して捨てない。地方自治体の動物救護施設等に相談する(公助)。

 人に衣食住を依存することしか知らないペットは、私達以上に災害に対して脆弱な存在であると言えます。飼い主として、ペットの避難対策、自助・共助・公助について日頃から考えておくとともに、事前に備えをしておくことが大切であると思います。
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