危機管理業務部 主任研究員
 吉田 勝美

【はじめに】
 私事で大変恐縮なのですが、以前から古事記や日本書紀に興味があり、幾度となくその物語性に驚きや感動を覚えていますが、危機管理に携わるようになってから読み直してみると、地震や噴火等について記されている箇所が多く、また、これら古典と地質学等を組み合わせて、地震の予測などと関連付けられていることも多いことに気付かされました。
 数多くの研究も行われていますが、私なりに危機管理という観点から、特に地震に関して古典を紐解くことができればと思い、筆を進めてみたいと思います。

【古典における記述】
 まずは、日本書紀における記述から見ていきます。
 「古代の人達がどのように地震を捉えていたのか」の一端を、下表から窺い知ることができるかと思います(新旧言葉使いが混じりますが、ご容赦ください)。
02
−辧覆澆發り)
 死者を本葬するまでの長い期間、棺に遺体を仮安置し、別れを惜しみ、死者の霊魂を畏れ、かつ慰め、死者の復活を願いつつも遺体の腐敗・白骨化などの物理的変化を確認することにより、死者の最終的な「死」を確認すること。

地震(なゐ)の神
 古代において、地震は人知の及ばない神の仕業と考えられていた様子。

2駝澄覆△韻椶痢
 夜空がほのかに明るんでくる頃

づ脹餮渊粛硝頃あまり、うもれて海となる
 約12k屬地盤沈下し、海にのみこまれる。

 次回も、危機管理の観点から古典を紐解いていきたいと思います。