危機管理業務部 危機管理一課長
 松並 栄治

 現在、災害が発生した際に無人航空機ドローンを活用しようという動きが各自治体等で進められています。今回は、「災害時にドローンをどのように活用するのか」について取りまとめてみたいと思います。
松並_No.19_ドローン
【 災害発生時の活用が進められているドローン 】

 ドローンの特性としては、ヘリコプターでは飛行できない細かな地形や建設物の直近を飛行することができる利点がある反面、飛行時間が限られているという弱点があります。よく、テレビ画面で空からの映像が放映されていますが、そのほとんどがドローンにより撮影されているものです。

 それでは、本題の災害時の活用策について記述してみます。
 まずは、カメラや測定器を搭載して活用するということがあります。
 ある自治体では、ドローンを保有する映像制作会社と災害協定を締結して、災害発生時、人が立ち入りできない場所等をドローンで撮影し、情報をリアルタイムで収集するという試みを進めています。また、ある自治体では、自治体でドローンを導入し、職員の操縦訓練等を実施して、災害時等に活用できるように準備を進めているようです。
 ドローンにより撮影した映像の活用という点においては、上記の被害状況を上空から調査するということと関連して、橋梁の被害状況の点検においてドローンでの撮影が検証されています。また、道路・橋梁等の復旧工事の進み具合を確認する際に活用できるものです。
また、赤外線サーモカメラを搭載して、雪崩や土砂災害等の行方不明者の捜索無線機と拡声器を搭載して、拡声器から声かけを行い、映像で確認して行方不明者の捜索にも活用できるということです。
 さらには、ガンマ線検出装置を搭載して放射線汚染分布の測定にも活用できます。実際に、福島原発事故の汚染地域の測定に活用されているということです。

 次に、人命救助の器材を搬送するということがあり、以下のような活用策が考えられています。
_論遒料水時に、中洲に取り残された人に対し、まず、浮き輪やライフジャケットを運ぶ、又は、
 浮き輪やライフジャケットを運ぶためのロープを渡す、という活用があるようです。
急患が発生した際に、ドローンでAED(自動体外式除細動機)を搬送して救命活動に活用する、
 無線機や映像装置を搬送して救急隊が到着するまでの間に患者の映像を確認しながら助言する、
 ということもあるようです。
4擬圓寮弧燭亡悗垢觝任盍靄榲な情報であるバイタルサイン(生命(vital)の兆候(sign):
 心拍数・呼吸(数)・血圧・体温等)の数値情報モニターを搬送し、現場で計測して、
 患者の現在の状況を把握
することもできる、とのことです。
通信機と小型超音波画像診断装置を搬送し、通信機で方法を指示して現場で画像を撮影し、
 データを送信して遠隔診断し、救急隊が病院へ搬送するまでに診断結果に基づき
 処置に必要な準備を完了したうえで患者を迎え入れる、ということもできるようです。
サ澣淆發容易に近づけない場所に上空から注射薬を投下し、映像を通して医師が使い方を教えて
 処置
することもできるとのことです。

 人を運ぶドローンを開発していることから、将来的にはドクターヘリのようなドクタードローンが運用され、救急隊が近づけない地点の患者の元にドローンでドクターを運ぶということができるようになるかもしれませんね。