危機管理業務部 防災課長 岩崎 健次 1 災害対策基本法の2段階の改訂 政府は、東日本大震災の経験から得た数々の教訓から、災害対応の法的基盤である「災害対策基本法(以下「災対法」という。)」の改訂作業を行ってきており、緊急に措置を有するものについては、既
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文明の発達と危機
危機管理業務部 副部長 大地 教文 文明の発達に伴って、世の中はどんどん便利になっています。 江戸時代の乗り物のスピードは、最も速い「馬」でもその速度は40km/h程度(現代の競走馬で60〜70km/h)、普通は、自分の足で歩いて移動をしていたと思いま
訓練の評価・検証計画の作成
危機管理業務部長 下川邊 哲三 訓練は何らかの目的をもって実施されます。その目的がどの程度達成されたかを評価することは極めて重要です。 自治体等の職員や防災・危機管理担当者は、意識的に評価されることを嫌うようであるし、評価の意識についての認識が薄いとも
津波避難について考える
取締役(危機管理業務担当) 山本 忠雄 最近「巨大津波−その時人はどう動いたか」(NHKスペシャル取材班著、岩波書店)を読みました。 この本は、平成23年10月2日に放送されたNHKスペシャル「巨大津波−その時人はどう動いたか」の取材にあたったディレク
自治体職員訓練−継続は力なり−
危機管理業務部 主任研究員 菊池 政己 私は、平成21年8月に自衛隊を定年退職し、某自治体の危機管理室参事として勤務することになりました。 私に与えられた任務の一つに、職員に対する研修(教育)の企画及び実施業務がありました。具体的には、私が自衛官時代に
危機は、いつでも、どこにでも(その1)
危機管理業務部 主任研究員 井坂 敏之 私の回では、「日常生活において危機管理の視点を持つことの重要性」をテーマに考えてみたいと思います。 今回は、電車での帰宅途中に駅において遭遇した出来事をご紹介します。 < 駅ホームに停車する電車のイメージ > こ
今、再び、危機管理の世界へ(介護現場からのUターン)
危機管理業務部 主任研究員 前之園 敏雄 平成23年3月11日、14時46分頃、突然の大きな揺れにグループホームのリビングで壁につかまりながら、『立たないで!大丈夫だから!』と認知症の入所者様に声をかけつつ、天井を見上げていたのを記憶しています。 地震
防災図上訓練における地図の有効活用等について
危機管理業務部 主任研究員 秋山 隆雄 弊社は、これまでに300件を超える自治体等の防災図上訓練等をご支援して参りましたが、私も入社以降、複数の自治体等の訓練支援に携わることができました。 東日本大震災という大規模震災が発生し、その後も各地で頻繁に地震
「防災の主流化」ってなぁに?
取締役(危機管理業務担当) 山本 忠雄 「防災の主流化」という言葉を目にした。私にとっては初めて見る言葉である。違和感を覚えたのでネットで検索してみた。 財団法人国土技術研究センターの河川政策グループ研究主幹の園田敏宏さんが、「JICE REPORT vol.22/2
避難所の開設・運営等に係る重要事項について考える(その3)
危機管理業務部 主任研究員 福島 聡明 ※「避難所の開設・運営等に係る重要事項について考える(その2)」のつづき。 「その2」は、2012年11月12日付の記事を参照ください。 今回は、「避難所に必要な施設」についてです。 1 施設の配置(レイアウト)