危機管理業務部 主任研究員
 福島 聡明

 2011年(平成23年)3月11日14時46分頃、太平洋三陸沖を震源とするマグニチュード(M)9.0という日本国内観測史上最大の巨大地震(東北地方太平洋沖地震)が発生しました。
 このたびの地震により被災された皆様、そのご家族の方々に、謹んでお見舞い申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 今回の地震は、本震・余震による建物の倒壊、地すべり、液状化現象、地盤沈下、大規模な津波被害及び火災だけでなく、福島第一原子力発電所からの放射性物質の漏洩やこれに伴う域外避難、計画停電等、東北地方のみならず日本全国に被害をもたらし、規模・範囲とも今まで経験したことのない、まさに「想定外の激甚災害」となっています。

 弊社では、今回の災害に象徴される「想定を超えた被害の実態」を直接確認し記録に収めるとともに、被災自治体における災害対策活動状況等を把握するため、現地調査を実施しました。
 調査の実施にあたっては、弊社の有するネットワークを最大限に活用し、主要な被災地である岩手、宮城、福島の3県を対象に、主として被災自治体防災担当者からの聞き取り調査や資料収集等を通じて、対策本部活動の実態などメディアが報じていない分野の調査を重視しました。
東日本大震災現地調査
< 宮城県災害対策本部での聞き取り調査の様子 >

 今回の現地調査から得られた課題・問題点及び教訓等を今後の防災・危機管理コンサルティング業務に反映し、より実践的な訓練等を通じて、政府、自治体、企業等の災害対応能力の向上及び災害対処体制の構築をサポートして参りたいと思っております。

※レポートは、総合防災ソリューションのウェブサイトからダウンロードできます。