危機管理業務部 研究員
 齋藤 芳

 東日本大震災で津波に遭遇した宮城県女川町の佐藤水産の専務が、自らの命と引き換えに中国人研修生20名を救った話はまだ記憶に新しいですが、普段からあまり外国語を話す機会がない日本でも、最近は韓流ブームの影響で韓国語を勉強されている方も増えてきています。
 しかし、町の書店で韓国語の会話本をひろげてみても、緊急避難について書かれている本はまず見たことがありません。外国人観光客として韓国からの観光客も増えていることから、緊急避難時に使える韓国語をいくつかご紹介したいと思います。
 韓国語の基本母音は日本語の母音の倍(10個)ありますが、生死を分ける緊急避難時ですので、とりあえず大声で次の文を叫んでみると伝わると思います。

‖腓な津波が押し寄せて来ます。
 危険ですので早く高い所に避難してください。

 큰 스나미가해 밀려 들어 옵니다.
 위험인데 빨리 높은 장소에 피난해 주세요.
 クン スナミガ ミルリョ トゥロ オムニダ。
 ウィホミンデ パルリ ノップン チャンソエ ピナンヘ チュセヨ。

※「津波」は固有語で「해일(ヘイル)」といいますが、津波が世界共通語の現在、韓国語でも津波と
 いいます。ただし、韓国語には「つ」という音がないので、「スナミ」と表記します。
津波
荷物は持たないで、逃げてください。
 짐은 가지지 말고、빨리 피난해 주세요.
 チムン カジジ マルゴ、パルリ ピナンヘ チュセヨ。

2搬欧念貊錣砲い討ださい。
 心配はありません。

 가족 여러분 다 함께 있어 주세요.
 걱정은 없습니다.
 カジョク ヨロブン タ ハムケ イッソ チュセヨ。
 コクチョングン オプスムニダ。


 ちなみに、韓国語で「助けてくれ」は、「살려 주세요(サルリョ チュセヨ)」と言います。力を貸すときに助ける意味である言葉の「도와주다(トワジュダ)」とは違いますので、注意が必要です。