危機管理業務部 副部長
 下川邊 哲三

 これは、私が電車内で耳にした、同じ会社に勤務していると思われる若い男女の会話です。
電車内
(若い女性)
「この前も、会社の中で私一人になり何もわからなくて困りました(4月に入社した人と思われる)。」
(若い男性)
「俺も着任したばかりは判らないことがあった(新着任の上司)。」
(若い女性)
「何かあると○○さんは別の部屋に行くし、みんな居なくなり、何も知らない私だけが残って困ってしまいます。最近は少し慣れましたが、まだ判らない事ばかりで困っています。」

 どんな会社なのかは判りませんでしたが、お二人の話を聞いていて感じた正直な思いは「この会社は大丈夫だろうか?」というものでした。
●もし大事な仕事の電話が急にあった場合は、すぐに対応できる体制になっているのだろうか?
担当者への連絡手段相談できる人は近くにいるのだろうか?
業務対応や連絡手段等を示したマニュアルはあるのだろうか?
他社のことながら、だんだん心配になってきました。

 これは、もちろん本人の勉強不足も否めないのですが、新入社員への教育既存社員(ベテラン)と新入社員のダブル配置等の配慮確実な業務の申し送り、誰でもわかるようなマニュアルの整備等日頃の業務においてもしっかりとした準備と体制をとっておく必要があるのではと感じました。これについては、危機管理においても同じことが言えると思います。
 大規模災害の時だけのマニュアルやBCPだけでなく、間もなく始まるお盆休みの間の勤務体制や連絡手段はどうなのか、自分の会社に置き換えて考えさせられる良いきっかけを与えてもらった有意義な時間であったと、密かにそのお二人に感謝しながら電車を降りました。