危機管理業務部 主任研究員
秋山 隆雄
先日、町内会の防災委員による炊き出し訓練に参加しました。
< 炊き出し訓練のイメージ写真 >
日曜日の朝から、町内会の統一清掃日と併せて実施しました。薪を使って「釜」で5kgのご飯とけんちん汁を作るというものです。
炊き出し訓練は初めてではないのですが、お恥ずかしい話、我が町内会では、これまで薪を使った大釜での炊飯が上手くいきませんでした。毎回なぜか芯が残ってしまい、失敗の連続でした。
しかし、今年はなんと成功しました。出来あがったご飯に参加者みんなが拍手、そして試食してこれまた「やっぱりお釜で炊くと美味しいよね。」「お米が立っていてちょうどいい」などと絶賛でした。本当に美味しかったです。
何が良かったのか、結果から言えば、当たり前のことで「水加減と火加減」につきます。
まず、水加減ですが、お米を洗った後に、米の上に手を置いて手首のくるぶし位まで(つまりお米が5kgなので少し大目に)水を入れ、20分ほど置いてから炊き始めました。
火加減は、ゆっくり燃やし始めて、だんだん強くしていきました。すると、水分がふきこぼれてきたので、火を落として(少しちろちろするくらい)15分くらい置いておき、さらに火を止めて15分ほどでした。
すると、開けてびっくり成功です。あぁ良かった。ちなみに、けんちん汁は温めればいいものなので簡単です。
おかげで、約100人分のおにぎりを作ることができて、清掃に参加された方々に配って美味しく食べていただきました。これからはもう大丈夫だと思うと、正直ホッとしています。
災害時において、炊き出しの温かいご飯は、被災者あるいは避難者にとって何よりのご馳走ですので、確実に作り、提供できるよう、防災委員会として作り方や重要性などをしっかり継承していきたいと思いました。