危機管理業務部 主任研究員
 福島 聡明

※「避難所の開設・運営等に係る重要事項について考える(その6)」のつづき。
 「その6」は、2014年3月31日付の記事を参照ください。



 今回は、本テーマの最終回として、「避難所の開設・運営等に係る重要事項についてのまとめ」をしたいと思います。

1 住民組織を自立させることの重要性
 「住民組織を自立させることの重要性」として、阪神・淡路大震災や東日本大震災のような大規模災害時の実情等も踏まえ、ポイントとなる事項を下図にまとめました。
 ここで最も重要なポイントは、やはり「地域のことは、地域住民の手で行う」ことです。
住民組織を自立させることの重要性
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2 避難所の開設・運営を適切にするために
 「避難所の開設・運営を適切にするために」として、そのポイントを「被災住民にとっての避難所の意義」と「避難所の開設・運営を適切にするために実施すべき事項」に区分し、下図にまとめました。
避難所の開設・運営を適切にするために
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3 まとめ
 避難所の開設・運営に係る重要事項について、避難所の開設・運営の流れ、マニュアルの内容や訓練実施の重要性など、基本的事項や現状の課題などについての理解と認識を深め、避難所運営要領に習熟するとともに、そのための訓練等の実施要領についても、地域単位あるいは個人単位で、共助意識と責任感を持って、いざという時のために備えて平素から段階的かつ継続的に取り組んでいく姿勢が大変重要です。