危機管理業務部 主任研究員
 安藤 正一


 小泉純一郎・元総理が「人生には3つの坂がある」と、つまり、上り坂、下り坂、それに「まさか」という坂があると言ったのは、有名ですが、昔から、松下幸之助氏など色々な方が言われていたようです。

 そして、実際の大災害が発生した地域の被災者が、被災地に赴いた報道関係者のインタビューで答える中で、「ここに何十年も住んでいるが、「まさか」こんな大きな災害が、ここで起きると思ってもみなかった。」との声を多く耳にします。

 一方で、防災・危機管理関係者の多くが、自然災害に備えることの重要性を訴えて、各種防災対策を進めて、防災訓練を企画して、住民に対して、防災意識を高めるように努力しています。

 自分は長年防災に係わっておりますが、毎年実施される地方自治体主催の防災訓練に
参加される地域住民の参加者数は、行政が期待するほど多くなく、そして、防災に関心を持っていて、防災訓練に参加する人々の顔ぶれがほぼ同じような傾向があるように感じております。

 我が国は、大きな地震や風水害等に見舞われることが多い災害大国であることを認識すべきですが、同時に、大きな地震や風水害等に見舞われる確率も地域によって異なることも理解して、各種ハザードマップを自らチェックして、ご自分が居住している地域の各種の自然災害に見舞われる危険性と確率を確認しておくことが、極めて重要だと思っています。
ハザードマップを確認する家族


 もし、ご自分の住まわれているハザードマップを確認したことがなければ、住まわれている自治体のホームページを開いて、ハザードマップを検索されるか、または、国土交通省の「わがまちハザードマップ」を開いて、そして日本地図からご自分の住まわれている都道府県、更に市町村を検索して、ハザードマップを開いて下さい。


 そして、ご自分が居住している地域の自然災害のリスクを正しく理解されて、日頃から、防災用の飲料水、食料品を備蓄、家具の転倒防止、最寄りの避難所への経路確認等を確実にされて、「まさか」に備えて頂きたいと切に思っています。