危機管理業務部長
澤野 一雄
新年明けましておめでとうございます。
輝かしい新年を、ご家族ともども迎えられたこととお慶び申し上げます。
また、年末年始期間を災害や危機事態対応の初動要員として過ごされた皆様や新型コロナウイルス感染症対策に従事された医療関係者の皆様に衷心より御礼を申し上げます。
昨年は、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が、9月14日の記者会見で「パンデミックの終わりが視野に入ってきた」と述べたことから、新型コロナ感染症対策の終息も近いのではないかと願っていました。しかし、日本における新規感染者数が約15万人(令和4年12月7日の発表)とのデータからは、まだまだ、安心できない状況が継続していると思います。
また、2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、ウクライナ(EU)・ロシアの軍事問題に留まらず、世界的なエネルギー不足、食料不足、物価高騰など、世界経済や日本経済に大きな影響を与えており、将来が見通せない混とんとした情勢が継続した一年となりました。
このような中、北京オリンピックで過去最多のメダルを獲得した日本選手の活躍、将棋の藤井聡太棋士の10代初の五冠達成、サッカー日本チームがワールドカップ予選でドイツやスペインという世界の強豪に逆転勝ちしたとの喜ばしい話題もありました。
さて、今年の干支は「癸卯(みずのと・う)」となります。癸卯は「寒気が緩み、萌芽を促す年になる」「厳冬が去り春の兆しが訪れたことを表している」と言われています。また、うさぎは、「敏捷で動きが速く、おとなしく、小学校の飼育動物になっている」とのイメージがあります。また、「うさぎとかめ」の童話では、「途中で油断して休みをとっている間に亀に追いぬかれて、油断大敵である」との教訓になっています。
今年は、この干支にちなんで、油断することなく新型コロナへの対応を継続しつつも、3年間耐えた新型コロナ禍での生活が改善されること、ウクライナ戦争が早期に終了すること、災害のない平穏な年になることなど、明るく成長の一年になることを願っています。
災害や危機事態の発生に際しては、適切な対応により被害を局限し、早期に被害から復旧・復興することが重要です。このため、実践的な訓練を継続的に反復実施して、組織及び個人の災害対応能力を向上し、防災・危機管理上の課題の抽出と改善方向を明らかにするなど、防災・危機管理体制を整備・強化することが極めて重要だと考えております。
弊社は、自然災害(地震・津波、風水害、火山)をはじめ、事故(爆発、原子力災害)やCBRNEテロ、感染症(新型インフルエンザ)などを対象とする防災・危機対応の研修・図上訓練、避難・誘導の図上・実動訓練、避難所開設・運営訓練、各種計画・マニュアルの作成や見直し等を通じて、微力ながら地域の皆様の防災・危機管理体制の整備・強化を総合的かつ全面的にサポートして参りたいと考えております。
本年も「人々の生命、身体及び財産を災害から守る」という防災の目的を社の基本使命として、幅広く地域社会に貢献して参る所存です。社員一同、コロナ感染症対策に万全を期するとともに、「創造とたえざる挑戦」を合言葉に、真に防災に役立ち、皆様に信頼される、行動力ある防災・危機管理コンサルティング企業を目指し、さらなる飛躍・発展を期しております。
末尾になりますが、本年も「危機管理Blog」、並びに株式会社総合防災ソリューションを何卒宜しくお願い申し上げ、新年のご挨拶にかえさせていただきます。