危機管理業務部 研究員
在原 真次
「いつ起きるかわからない災害のために、日ごろから防災用品を備えておきましょう」と昨今言われていますが、いつ起きるかわからないのにわざわざ備えておくのって無駄に感じてしまいますが、「日ごろから使っている物を防災備品として流用できないか」という命題を、今回考えてみます。
コロナウイルスのためにいわゆる「3密」を避けるレジャーとして、アウトドアライフ、特に「キャンプ」が流行していて、現在も続いているようです。
実は、キャンプに使う用品は、そのまま防災備品となるものが多いのです。

まずキャンプといえば、テントとスリーピング(寝袋)。テントは避難所でのプライバシーの確保に使えますし、スリーピングは快適な睡眠をとるためにうってつけです。ただし、避難所での各人に割り当てられているスペースには限りがありますので、せいぜい1〜2人用テントというところでしょうか。テント用マットは、硬い避難所の床でも背中が痛くありませんし、下からの冷気を防いでくれます。折り畳み水タンクは、飲み水の確保ができますし、ヘッドライトは夜暗くなっても安心して行動ができます。
また、キャンプとは少し違いますが、登山用のフリーズドライ食品は、長期間の保存がききますので、普段は非常用持ち出し袋などに入れて防災用にして、賞味期限が近付いたら、キャンプや登山に使用して、代わりの物を持ち出し袋に入れておくのも良いでしょう。
皆さんもキャンプ用品に非常食等を追加した防災バッグを準備してみてはいかがでしょうか。
また、その防災バッグを玄関先に置いておけば、災害発生時に、家の中から非難する時に持ち出すことができ、万が一火災が発生しても、危険を冒して家の中に取りに戻らなくても済みます。
万が一避難生活となっても、快適(?)に暮らせる工夫を、日ごろから考えてみるのもいいのではないでしょうか。
