危機管理業務部 主任研究員
 坂上 栄一


 『3』という数字、生活のいろいろな場面に出会います。特に意識もせず、自然に受け入れている妙な感じの数字ですね。最初に東京タワーの秘密をお教えしましょう。
 『東京タワーは、昭和33年完成、高さ333m、総工費約30億円、展望台スペースの名前「Club333」』
 見事に3が並んでいます。

 世の中でよく見る謎の『3』とは
 世の中には、『3』にまつわる事象がいろんなところで発見することができます。その中で、印象に残ったいくつかを紹介します。
 ア カップヌードルの3分間(カップヌードル発売1971年(昭和46年))
  「お湯を入れてから3分間待つのだぞ」、3分間は、イライラもせず素直に待てる時間ということだろう。3分を超えるとイライラ、4分間は待っていられない。商品は直には売れなかったかもしれません。3分間で食べられる状態にすることが開発の重要な要素であったことは、間違いありません。
坂上図01

 イ 3分間スピーチ
   私が自衛隊に勤務している頃、朝礼時、隊員による3分間スピーチをしておりました。一つのテーマを決め、3分間でまとめるのは大変なことだったかもしれません。この時間以上の時間が有れば思うがまま話をすることができますが、聞く方の立場に立つとダラダラと聞くことになり、飽きてしまうかもしれません。
   記憶に残こる3分間スピーチは、幾度も幾度も練習をした成果もあり、見事3分間ピッタリのものでした。スピーチも3を基準に話すとよいかもしれません。ここでは省略しますが‥‥。
 ウ ウルトラマンのカラータイマーは3分間(1966〜67年(全39話))
   ウルトラマンは地上で3分間しか体力がもちません。3分間で敵を倒してしまいます。テレビ放映時間は、30分間と記憶しています。この時間しかないため、メインの3分間はテレビに釘付けとなります。私も小さい頃、釘付けとなり、3分間でスッキリしたことを覚えています。
 エ 「ことわざ」にある「3」、あなたはいくつ言えますか?
    三日坊主、三顧の礼、三日天下、仏の顔も三度、石の上にも三年、早起きは三文の徳、三人寄れば文殊の知恵、二度あることは三度ある、三度目の正直‥‥
 まだ、まだあります。調べてみたらいかがでしょうか。

 さて本題の災害防災に必要な3とは
 ア 防災対策の3要素「自助・共助・公序」
   災害が起きた際、まず、自分(家族)の命は、自分(家族)で守るという「自助」ことが重要となります。最終的には行政機関等(自治体、消防、警察、自衛隊等)が守る「公助」があげられます。しかしながら、大規模災害時は、行政自身が被災し機能が麻痺し、早急の行動が取れないというのが現実です。おおよそ1週間程度しないと効果のある行動はとれないと思います。今までの大規模災害時の教訓から、「共助」の必要性が高まっています。共助とは、自分達(町内会等の地域、組織グループ)は自分達で守るということです。町内会で災害が起きた際、「皆で助け合おう」という気風をまずは作ってみたらいかがでしょうか。
≪近くの人と助け合おう、困ったら「助けて」の一言≫
 イ 災害発生時、動く際、家族の中で話し合っておく3つの約束
   地震が起きたら、「3つのナイ場所」に移動しましょう。物が「❶落ちてこない、❷倒れない、➌動かない」場所に移動し、安全を確保しましょう。そして家族の中では、「❶集合場所の確認、❷退避する経路の確認、➌連絡手段の確認」について話し合っておきましょう。
避難所を確認する家族のイラスト
≪3つ約束、危ない場所と助かる確認≫

 まだまだある3つの災害対策
 3つのことは、忘れず頭の中に留まっていることでしょう。何かの語呂に合わせたら、更に記憶は確固たるものになるでしょう。必要な事は、当然3つ以上はあると思います。その中で特に重要な3つを選択し、必要な3要素として強調したらより鮮明な、インパクトある表現となることでしょう。家族の中で、防災という観点から『3』つのこと、思い浮かべてみたらいかがでしょうか。
 一例 ❶地震の揺れが収まったらどうする。➡3つ
    「出口確認・火元確認・危険物確認→3つの確認」
    ❷家族との連絡、災害用伝言ダイヤル。➡3つの数字 「171→いない」