危機管理業務部長
 澤野 一雄


 明けましておめでとうございます。
 輝かしい新年を、ご家族ともども迎えられたこととお慶び申し上げます。
 また、年末年始期間を災害や危機事態への初動対応要員として過ごされた皆様方に衷心より御礼を申し上げます。
 昨年は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが、令和5年5月「2類相当」から「5類感染症」に移行し、各地でのイベントの開催や観光地における旅行客の増加、特に外国人の来日者が増加するなど、少しずつ日常を取り戻していることを感じた反面、新型インフルエンザ感染症の影響も続いており、まだまだ安心できない状況が継続しておりました。また、国際情勢を振り返りますと、ロシアによるウクライナ侵攻が長期戦の様相となり終焉が見通せないこと、イスラエルによるガザ地区侵攻により多くのパレスチナ人が犠牲になっていることなど将来が見通せない混とんとした情勢となっております。
 一方、野球の大谷翔平選手等の活躍により「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)で日本が優勝したこと、大リーグで大谷翔平選手が本塁打王に輝いたこと、将棋の藤井聡太竜王が史上初の八冠を達成したことなど喜ばしい話題もありました。
 さて、今年の干支は「甲辰(きのえ・たつ)」ですが、甲辰は「春の暖かい日差しが大地降り注ぎ、急速な成長と変化を誘う年」であり、「これまでの努力が認められ成長を遂げる年」「頑張ってきたことが一気に開花する年」になると言われております。
 今年は、この干支にちなんで、今までの業務を継続しつつ新しいことに挑戦し大いなる成長を目ざすこと、新型コロナ禍の生活から日常の生活へ更に移行すること、ウクライナ戦争やガザ地区での戦闘が早期に終了すること、災害のない平穏な年になることなど、明るく成長の一年になることを願っております。
 災害や危機事態に対しては、十分な災害予防対策を講じるとともに、災害や危機事態が発生した際には、適切な対応により被害を局限して、早期に被害から復旧・復興することが重要です。このため、実践的な訓練を継続的に反復実施して、組織及び個人の災害対応能力を向上し、防災・危機管理上の課題の抽出と改善方向を明らかにするなど、防災・危機管理体制を整備・強化することが極めて重要だと考えております。
 弊社は、自然災害(地震・津波、風水害、火山)をはじめ、事故(爆発、原子力災害)やCBRNEテロなどを対象とする防災・危機対応の研修・図上訓練、避難・誘導の図上・実動訓練、避難所開設・運営訓練、各種計画・マニュアルの作成や見直し等を通じて、微力ながら地域の皆様の防災・危機管理体制の整備・強化を総合的かつ全面的にサポートして参りたいと考えております。
 本年も「人々の生命、身体及び財産を災害から守る」という防災の目的を社の基本使命として、幅広く地域社会に貢献して参る所存です。社員一同「創造とたえざる挑戦」を合言葉に、真に防災に役立ち、皆様に信頼される、行動力ある防災・危機管理コンサルティング企業を目指し、さらなる飛躍・発展を期しております。
 末尾になりますが、本年も「危機管理Blog」、並びに株式会社総合防災ソリューションを何卒宜しくお願い申し上げ、新年のご挨拶にかえさせていただきます。
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