危機管理業務部 主任研究員 米山 則行 私は、家から会社まで私鉄、JR、地下鉄を乗り継いで片道1時間以上をかけて毎日、通勤していますが、通勤の途中で稀にお腹に違和感を覚え、「トイレに行かなくて大丈夫だろうか?」と考える時もありますが、「大丈夫だろう」と
身近な危機管理
エレベーター、止まったら恐怖、助けて
危機管理業務部 主任研究員 坂上 栄一 地震の際、エレベーターが止まり閉じ込められた時は、2次災害の恐れがあるため救助は保守会社が行うのが原則です。令和4年5月に公表された東京都の首都直下型地震の想定では最大で2万2000台のエレベーターが止まり、救出
新型コロナウイルス感染症 自宅・宿泊療養者の災害時の対応
危機管理業務部 主任研究員 椿山 巌 新型コロナウイルスが、世界中で感染拡大し、未だに収束の目途が立っていません。また、新たな変異株に関する報告が次々と伝えられており、不安な日々は、まだまだ続きそうです。しかしながら、今の世の中を見てみると、ワクチンの効
災害時の消費者トラブルについて考える
危機管理業務部 主任研究員 椿山 巖 新型コロナウィルスが、世界中に感染を広げ、各国で多くの死者を出しています。日本では、1月中旬頃からマスクが品薄となり、価格が高騰、4月にはアベノマスクの回収という情けない事態に至りました。また、中国の工場閉鎖の噂によ
放射線を「正しく恐れる」
危機管理業務部 主任研究員 岩澤 央夫 平成23年3月11日、東京電力福島第一原子力発電所は、東北地方太平洋沖地震とこれに伴う津波に被災し、極めて重大で広範囲に及ぼす原子力事故が発生しました。 この事故後、万が一、原子力施設で事故が発生し、原子
「体験型防災センター」が面白い!
危機管理業務部 研究員 在原 真次 私事ですが、趣味でよく博物館や動物園を巡っています。昨今の博物館などは、難しい事柄をただ展示しているだけでなく、「体験型」を重視しているように感じます。 少し古い事例ですと、旭川動物園の行動展示、しながわ水族館のトン
大規模災害時の通信について考える
危機管理業務部 研究員 陣内 紀匡 災害時、身近にある電話の中で最も通じやすいのは、「公衆電話」だということを皆さん知っていましたか? 2004年の新潟県中越地震発生時は、公衆電話が減少していたため被災住民に不便となったことや、2008年の岩手・宮城内
優先席に見る危機管理
危機管理業務部 主任研究員 大木 健司 私は、主に地下鉄を利用して通勤しています。地下鉄に限らず、ほとんどの公共交通機関には「優先席」が設けられていますが、この優先席でスマホや携帯電話を使用している人が多いと常々感じています。 目の前に、腰の曲がったお
人命救助の基本について考える(その2)
危機管理業務部 研究員 戸浪 豊 ※「人命救助の基本について考える(その1)」のつづき。 「その1」は、2015年1月13日付の記事を参照ください。 今回は、私の体験談をご紹介しながら、「人命救助の基本」についてまとめてみたいと思います。 私は元自衛
人命救助の基本について考える(その1)
危機管理業務部 研究員 戸浪 豊 以前、出勤の途中、駅に着いて電車から降りると、女性が倒れているのが見えました。その時は、既に何人もの人が声をかけていましたし、既に駅員も駆け付けていました。また、本人にも意識があることが確認できたので、「私の出番は無い」